地域に根づく素材や技術は、その土地の文化や習慣と関係が深い。
様々な地域をめぐる活動の中でそう感じる事が多くありました。
素材とともに存在する加工技術とそれを持つ人に興味があります。
職人という器に収められている技術や知恵は、
次の器がなければ人知れず無くなってしまう可能性が高い。
誰もが知る伝統工芸といえども、技術のほとんどは知られていないと感じているます。
しかし、積み重ねられた知恵と工夫は、共感という価値を生み出すことができます。
これは伝統工芸に限られた話ではありません。
私たちが技術や事業を受け継ぐことはできませんが、
それを受け継ぐ人と一緒に未来を見出すことはできます。日常をつぶさに観察し、
時代に合った伝え方を考えることが、未来につなぐ役割だと考えています。